ワイズグローバルビジョンは、水関連製品の製造販売会社です。 「安全で美味しい水を世界中に届ける」という事を目標に歩んできました。
ここで紹介するのは、そんな私たちが創業してから、ビジネスを軌道に乗せるまでのストーリー。
ワイズグローバルビジョンの想いと成り立ちを知っていただければ幸いです。
水への憧れがビジネスになった
―海にはこんなにたくさん水があるのに―
夏の盛り、沖縄の人たちは、そんな風にため息をつきます。
私たちは毎年のように、水不足に悩まされているからです。
面積が狭く山や河川の乏しい県土には、真水の豊かな水源がありません。
だから、私たちには、水に対する強い憧れを抱いています。
安全で美味しい水を世界中に届けたい
もし、私たちがもっと水に恵まれた地域で育っていたら、そんな気持ちにはならなかったはずですし、ワイズグローバルビジョンは誕生しなかったでしょう。
海水淡水化の試み。そして大震災…
私たちが最初に取り組んだのは、海水淡水化の試みです。
2010年当時、既に大規模なプラントは開発されていましたが、導入できるのは自治体や大企業だけ。
できるだけコンパクトで安価な海水淡水化装置を目指し、研究に没頭しました。
試行錯誤を繰り返す日々。
そんな中で突然起こったのが東日本大震災でした。
被災地から遠く離れた東京でもコンビニからミネラルウォーターが消えるなど、日本中が安全な飲み水を求めていました。
この深刻な事態に、私たちも何かできないか。
そう考え、開発に着手したのが、川やプールの水を飲み水にできる強力な浄水器です。
重なる失敗にもめげず挑戦
海水を真水に変えようと苦心していたのですから、真水をきれいにするのは、技術的にさほど難しくありませんでした。
ところが、いざ商品化の段になると、規制の壁が立ちはだかりました。
海外から取り寄せた浄水フィルターの素材が、輸入を許可されなかったのです。
仕入れた素材を国内に持ち込めず焼却処分となり、大損害を被ったこともありました。
フィルターの素材は浄水器の性能を左右する非常に重要なポイント。完璧を求めるほど、素材選びには苦心しました。
震災から6カ月後、ようやく非常用浄水器「ウォーターピュア」が完成。
墨汁も飲み水に変えてしまう高い性能が特徴です。
しかし、一難去ってまた一難。
やっとのことで完成した商品も、売れ行きが芳しくありません。
震災から時が経ち、「川の水を飲まなければならないかも」という危機感は、もはや多くの日本人にはありませんでした。
そこで私たちは、水道水をミネラルウォーターに変える浄水器「ピッチャーピュア」を開発しました。
ウォーターピュアでろ過した水を、さらに美味しく仕上げるのが役目です。