夏野 剛（なつの たけし）
NTTドコモにてマルチメディアサービス部の部長や執行役員などを歴任し、iモードの立ち上げメンバーとして知られる。その功績は、国際的にも知られており、米国の経済誌『ビジネスウィーク』は2000年1月17日号にてiモードビジネスに関する特集記事を組み、2001年5月には「世界のeビジネスリーダー25人」に選出した。このほか2002年5月には、出身校のペンシルベニア大学ウォートン校から「ウォートン・インフォシスビジネス改革大賞」のTechnology Change Leader賞を受賞している。
NTTドコモ退任後は、慶應義塾大学の大学院にて政策・メディア研究科の特別招聘教授に就任した。また、ドワンゴでは代表取締役社長CEOを務めている。World Wide Web Consortiumでは、アジア出身者として初の顧問会議（Advisory Board）の委員に就任。
株式会社KADOKAWA代表取締役社長、株式会社ドワンゴ代表取締役社長CEO、株式会社ムービーウォーカー代表取締役会長、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授。神奈川県出身。学位は経営学修士（ペンシルベニア大学・1995年）。その他、多くの会社の取締役、理事、委員会、プロジェクトマネージャーを兼任。
略歴
1988年 – 早稲田大学政治経済学部卒業。
1995年3月 – ペンシルベニア大学ウォートン校修了。
1996年6月 – 株式会社ハイパーネット取締役副社長。
2001年7月 – 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ iモード事業本部iモード企画部部長。
2007年6月 – 株式会社ドコモ・ドットコム取締役。
2008年12月 – 株式会社ドワンゴ取締役。
2009年5月 – 独立行政法人情報処理推進機構未踏IT人材発掘・育成事業統括プロジェクトマネージャー（現任）。
2009年7月 – W3C (World Wide Web Consortium)アドバイザリーボードメンバー。
2009年9月 – グリー株式会社社外取締役（現任）。
2010年12月 – 株式会社U-NEXT（現・株式会社USEN-NEXT HOLDINGS）社外取締役（現任）。
2013年11月 – 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授（現任）。
2015年1月 – 内閣府 クールジャパン戦略推進会議構成員。
2018年6月 – 株式会社ムービーウォーカー代表取締役会長（現任）
2018年10月 – 株式会社ブックウォーカー取締役（現任）
2019年2月 – 株式会社ドワンゴ代表取締役社長CEO（現任）
2019年10月 – 内閣府 規制改革推進会議委員。
2021年6月 – 株式会社KADOKAWA代表取締役社長（現任）。
肩書
・株式会社KADOKAWA代表取締役社長
・株式会社ドワンゴ代表取締役社長CEO
・株式会社ムービーウォーカー代表取締役会長
・慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授
著書
・『iモード・ストラテジー――世界はなぜ追いつけないか』日経BP企画（2000年）
・『ア・ラ・iモード――iモード流ネット生態系戦略』日経BP企画（2002年）
・Takeshi Natsuno, i-mode strategy, trans. Ruth South McCreery, Wiley（2003年）
・『ケータイの未来』ダイヤモンド社（2006年）
・『1兆円を稼いだ男の仕事術』講談社（2009年）
・『グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業』幻冬舎（2009年）
・『夏野流脱ガラパゴスの思考法』ソフトバンククリエイティブ（2010年）
・『iPhone vs. アンドロイド――日本の最後の勝機を見逃すな!』アスキー・メディアワークス（2011年）
・『なぜ大企業が突然つぶれるのか――生き残るための「複雑系思考法」』PHP研究所（2012年）
・『「当たり前」の戦略思考』扶桑社（2014年）ほか多数
