飲み過ぎは要注意 !! 『水中毒』の脅威

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『水中毒』という言葉をご存知ですか?
中毒というと「アルコール中毒」や「ニコチン中毒」などが連想されます。
これらは自身の意思ではなかなか治すことが難しい
“依存症”として認識されていますが
水中毒は、病気としての社会的な認識がまだまだ遅れています。

 水は人間の生活には欠かせないものですが
もちろん摂取するにも適性値がありますし、
飲み過ぎは身体の新陳代謝を低下させてしまいます。

 病気としての社会的な認知が遅れている水中毒ですが
2015年には統合失調症の女性が、洗面台で大量の水を飲み死亡するという事件も起きました。(http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=118478

 大量に水を飲むと、なぜ命にかかわるのか?
それは血液の中に含まれているナトリウム濃度が減少することで、
人体のバランスが崩れてしまうからです。

 血液中のナトリウム濃度が下がるほどに、病状が進行していきます。
はじめは軽度の疲労感。さらに水を飲み続けると、頭痛、嘔吐と支障を来し、
徐々に精神症状にも作用してきます。

水中毒になった人たちは強迫的に水を求めるので、
さらに飲んでしまう傾向があるのです。

 人体のほとんどは水分で構成されているので
「水を大量に飲んでも、身体に悪く作用することはない考えてしまいがちですが
人体の血液、体液は、微妙なバランスを保ちながら生命体としての機能を保持しています。

水の摂取目安量は通常は1.5~2.0リットルくらいだと言われていますが 
それを大幅に超えるような量の水の摂取は大変危険です。

正常な人間が持つ水分排出能力を超えしまうと、
本来腎臓が持つ水を体外に排出する機能が低下し
水分は胃を通じて体内に吸収され、血液や体液に浸透し、
水分によって細胞が肥大することで機能不全に陥ってしまうのです。

 本来であれば人間の脳がリミッターとなり、水の飲み過ぎを防止してくれるのですが
精神疾患などで制御が効かなくなり、過度な水分摂取で体内のナトリウムが失われた状態では
脳の判断機能も正常に働かなくなり水中毒になりうる可能性があるのです。

少し暗い内容になってしまいましたが
水は摂取の仕方によって、良くも悪くも身体に影響するということを
ぜひ心に留めておいてほしのです。

 水中毒を予防する方法としては
・水の摂取量は多くても1日3リットル程度に抑える
・塩分と糖分の適度な補給を怠らない
・水はなるべく冷やさず常温で飲む
などが考えられます。

ダイエットのために食事の代わりに水だけ摂取するようなことだけは
絶対やらないようにしてくださいね!

 

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