カルキってなんだ? ニオイがある? 抜くと水がおいしくなる?

2015.03.19

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「この水カルキくさい!」なんてよく言いますが、そもそもカルキとはなんでしょう? 今さら聞けないキーワードの意味をさくっと解説します。

 

カルキは塩素を含んだ石灰のこと

カルキを辞書で引くと「石灰の意」「クロールカルキ(ドイツ語)、さらし粉の俗称」などと紹介されています。さらし粉は塩素を吸収させたた消石灰、「カルキ臭」といえば塩素のニオイを指します。ツンと鼻を突くようなプールから漂う香りですね。

水道水でも、このカルキが問題になります。あまり気持ちの良い香りではありませんし、有機物と塩素が化学反応を起こすと、発がん性が疑われる「トリハロメタン」を生じます。

 

塩素は浄水器で抜けるのか?

おいしく、また安心して水道水を飲むために、「カルキを抜こう」ということになります。一般的な方法のひとつが、煮沸して塩素を蒸発させること。5分沸騰させれば、カルキ臭さはなくなりますが、トリハロメタンも抜くには10分以上の煮沸が必要です。口の広い容器でおき水したり、レモンを絞るなどの方法もあります。

 浄水器もカルキを抜くのが主な機能ですが、主にその役割を果たしているのが活性炭。表面に、目に見えないほど小さな穴が空いていて、その隙間に残留塩素を吸着するのです。

 

嫌われ者の塩素だけれど、実は大切な存在

嫌なニオイなのは確かですが、殺菌のために塩素が欠かせないのも事実。水道法では水道水の中に残留塩素を0.1mg/l以上含むよう規定されています。飲むときにニオイを取るのがベストです。市販されている浄水器なら、手軽でカルキ臭をほとんど感じない程度まで、取り去ることができます。

水ラボが作ったポット型浄水器「ピッチャーピュア」

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