トリハロメタンってなんだ? 発がん性は? 浄水器で取れる?

2015.04.07

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 浄水器のパッケージなどで「トリハロメタン除去」といった宣伝文句を見たことはありませんか? 水道水に含まれている物質で、国が水質基準を定めています。

正体は発がん性が疑われるクロロホルム?

  トリハロメタンは「クロロホルム」など4つの化合物を指しています。クロロホルムといえば、理科の実験で麻酔に使われたりするので、それだけで身体に悪そうな気がします。事実、発がん性が疑われており、国が定める水質基準の項目に入っているのです。

 水道水にトリハロメタンが含まれるのは、原水にある有機物と殺菌用に添加する塩素が反応するからだと言われます。日本の水道水には1リットルあたりトリハロメタンが0.1mgまでという厳しい基準が設けられていますが、自治体は「一生摂取し続けても健康に影響のない量」だとしています。また、全国に拡大している高度浄水処理のシステムで、さらに含有量を減らす取り組みが続けられています。

 浄水器なら除去できる。沸騰させると逆に増えることも!?

 

 水道水を沸騰させると、トリハロメタンは気化して、水の中からなくなります。しかし、沸騰して5分程度でやめてしまうと、逆にトリハロメタンの濃度が高まってしまいます。10分以上は沸騰させるようにしてください。

 市販されている浄水器で、トリハロメタンを除去することができます。浄水器のフィルターに使われている活性炭が、トリハロメタンを吸着するのです。ただし、吸着できる量には限りがあるので、フィルターの交換時期は必ず守りましょう。

水ラボが作ったポット型浄水器「ピッチャーピュア」

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