水をめぐるドキュメンタリー映画

2015.11.23

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日本人なら誰もが当たり前のように飲んでいるキレイな水。
しかし世界に目を向けてみると、キレイな水が飲めずに
毎日を過ごす人たちは計り知れないほどいます。

何と水道の蛇口から出る水直接飲める国は日本を含めて
11か国しかいないのです。

今回は、そんな”水”をめぐる世界事情を追ったドキュメンタリー映画を2本ご紹介します。

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〚FLOW ~水が大企業に独占される~(2008年/アメリカ/93分)〛
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サンプル⑱

世界の水問題を、民間企業による水ビジネスのグローバリーゼ―ション
から捉えた映画です。
毎日8秒ごとに子どもが汚い水を飲んで死んでいる世界の現状の中で
水を寡占している欧州のメジャー企業と、インドや東南アジアなどの
途上国との間で深刻な地下水位の低下をめぐる訴訟模様などが描かれています。

日本でも近年、ペットボトル水を買う習慣が当たり前のものとなっていますが、
反面世界中の人々が水不足で苦しめられている状況や、
それに伴う環境汚染の模様を伺うことが出来る
水が安全に飲めている国にとっては大変ショッキングな映画です。

 

 

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〚ブルー・ゴールド 狙われた水の真実』(2008年/アメリカ/90分)〛
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サンプル⑰

 

 

限りある貴重な水資源をめぐる世界各国の紛争を描いています。
近年の地球温暖化によって従来の水の循環システムが機能せず、
各地で水の枯渇や砂漠化が進行しているなか

本来途上国支援のために設立された世界銀行は、
逆に巨大水道企業と手を組んで、債務負担の軽減と引き換えに
途上国に水道の民営化を迫ります。
結果、水道事業が民営化された南米の最貧国ボリビアでは水の価格が高騰。
それに怒った民衆たちと水の買い占めに走るメジャー企業との抗争の模様が
描かれています。

〚FLOW〛と同様、水をとりまく世界情勢の裏面を知れるクリティカルタッチな映画です。

 

 

 

どちらも、メジャー企業の水寡占による経済的な圧迫に苦しむ人たちの声を
直に収録することで、手に汗握る臨場感が端々に感じられる作品となっています。

私たち日本人が、いかに水に恵まれた国民であるかを知る意味でも
ぜひ一度、観て頂きたいドキュメンタリーです。

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