備蓄用保存水はなぜ長持ちするのか?

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日本人にとって
有事のときの備えとして非常用の「保存水」「備蓄水」というのは決して特別なものではなくなってきています。

近年では
2011年の東日本大震災や、2014年の甲信越の集中豪雪、広島の大規模土砂災害。
2015年には集中豪雨による鬼怒川の決壊など、様々な自然災害が列島に猛威を振るいました。

水の話題になると、多くの人が災害関連の連想をするのも日本ならではのことかもしれません。
もしもの災害の時、水道がストップしてしまい、水がない…
という状況に陥ることは珍しくありません。

そんな時は、すぐに近所のスーパーやコンビニの
ミネラルウォーターも底を付きます。

復旧のめどが立たない場合には、数日すれば自治体などから給水車が派遣されてくると思いますが、それまでの数日間飲み水がないとかなり不便です。

もちろん水分補給は命にも関わるため、必ず数日分の飲み水は備蓄しておくように心がけるべきです。
水道水などを貯めておくのは、あくまで飲用以外での使い道を想定しましょう。

普通の水道水は、数日すると痛んで腐ってしまうので、飲み水として備蓄するのは、とても難しいものなのです。

そこで重宝されるのが非常用の備蓄保存水。
ペットボトルに密閉されていて、常備するにもとても便利です。

では、備蓄用保存水はなぜ長持ちするのか?
商品によって多少の違いこそありますが、保存水は普通5年程度はもつように出来ています。

ではなぜ、ただの水なのにそんなに長期間にわたって長持ちするのでしょうか?
その答えは、あらかじめ殺菌処理をきっちりと行った水を完全密閉しているからです。

実は普通のミネラルウォーターでは、
こうした殺菌処理を行っていないものも多くあります。
すぐに飲むことを想定しているので、必要以上の処理はされていないのです。

ですので、基本的にはミネラルウォーターを備蓄用として使うことはお勧め出来ません。

備蓄用保存水のメーカーでは、保存可能期間内では品質に異常が出ないことを、公的期間の試験で証明していることも一般的です。

安心できる備蓄用保存水を探して、もしものときのためにしっかり備えておくようにしましょう。

 

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