塩素でできる水道水の有害物を除去!高度浄水処理とは?

2015.01.26

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「最近の水道水はおいしくなった」「以前のようなニオイも少ない」といった話を聞いたことはありませんか?おおきな理由のひとつが「高度浄水処理」というシステムです。東京では、平成元年に初めて導入され、今では全国で採用されています。

オゾンと微生物の力で水を浄化する

 東京都の場合、従来と同じ浄水処理の前に、高度浄水処理が入ります。まず、カビ臭やトリハロメタン(発がん性が疑われる有害物質。有機物が塩素に反応してできる)の元になる有機物を、オゾンが分解。分解された有機物を活性炭が吸着し、微生物が無毒化します。

東京都によれば、「これまでどうしても取り除けなかった水の中に残るごく微量のトリハロメタンやイヤなニオイや有機物をほぼ除去することができる」といいます。

高度浄水処理は東京や大阪、兵庫など都市部の他、沖縄や秋田などでも活用されています。また、ベトナムのハイフォン市が北九州市の協力で導入を決めるなど、日本の高い技術が海外でも生かされる見込みです。

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